直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。
OpenAI、EUでChatGPTとCodexの出力テキストに透かしを導入
OpenAIは2026年10月5日(現地時間)、EUの対象ユーザーのChatGPTとCodexの出力テキストに、今後数週間で見えない透かしを入れると公式ブログで発表した。EU AI Actの透明性ルールへの対応としている。透かし技術「textGrain」は単語の選び方に統計的な信号を加える方式で、APIでは全世界で一部モデルを対象にオプトインで使える(既定はオフ)。公式によると、400トークンの文章で単語の10%を同義語に置き換えると検出率は約92%から66%に、25%では17%に下がる。検出ツールは当面、承認された研究者や専門機関に限って提供する。TechCrunchは、Anthropicが2か月前にClaudeのテキストへの透かしを全世界で始めたことにも触れている。
OpenAI、ChatGPTの画像生成中に出すビジュアル広告を発表
OpenAIは2026年10月5日(現地時間)、ChatGPTの画像生成中に表示するビジュアル広告を公式ブログで発表した。今月後半に米国で一部の広告主と試験を始める。広告は明示ラベル付きで、生成中の画像とは分けて表示し、回答内容には影響しないとしている。ChatGPTの週間利用者は12億人と記載。あわせて、Hightouch・Tealium・LiveRampとの連携やAppsFlyerなどの効果測定パートナーを広げると説明した。感情的に弱っている会話など、広告に向かない文脈には出さない仕組みも置くとしている。
MetaとMicrosoft、社内でのClaude利用を大幅に削減と報道
The DecoderがThe Informationの報道として伝えたところでは、MicrosoftはClaudeへの支出(年10億ドル超の見込みだった)を3分の1以上減らした。社員にはGitHub CopilotやOpenAIのモデルを使うよう指示した。クラウド部門の社員1人あたりの月間予算は10万ドルから約1万ドルに下がったという。MetaではClaude Codeの利用者が約6万人から3万人に減り、自社のMuse CodeやMetaCodeへの切り替えを進めている。The Decoderは、コスト削減に加え、Anthropicが取引先から競合へ変わりつつあることも背景だとみている。
出典: The Decoder
Reflection AI、オープンウェイトの大型モデル「Beam」を公開
TechCrunchによると、米Reflection AIは初のフロンティア級オープンウェイトモデル「Beam」を正式に公開した。テキスト専用のMoEで、総パラメータ5,010億・活性230億、事前学習は23.8兆トークン、文脈は100万トークン。同社は、推論系ベンチマークでZ.aiのGLM-5.2と同等で、推論時の計算量は3〜4分の1だと主張している(第三者の検証はまだ)。同社の調達額は約47億ドル(PitchBook)。
出典: TechCrunch
MCPを介したエージェント間の「プロトコル・ピボット」攻撃、Googleなど5組織で確認
Ars Technicaによると、独立研究者のSyed Anas Mohiuddin氏は、ある社内エージェントから別のエージェントへ悪意ある指示を広げる攻撃を実証した。MCP(AIアプリやエージェントをつなぐ規格)とA2Aなど別のプロトコルの間で、信頼や権限が引き継がれる隙を突く手口だ。Google、Rapid7などが過去5か月で脆弱性を認めた。Googleのデータベース用MCPツールボックスの件は深刻度8で、リダイレクト先やIPを検証しないためSSRF(サーバーに不正な通信をさせる攻撃)につながったという。別の研究者は、手口自体は間接プロンプトインジェクションの一種だとしている。
出典: Ars Technica
Wikimedia財団、OpenAIの「野良」エージェントによる編集や大量アクセスを確認
The Vergeによると、Wikipediaを運営するWikimedia財団は、OpenAIが運用するとみられるAIエージェントの活動を確認したとブログで公表した。ウィキの編集(大半はサンドボックスでのテスト編集)、ホストするEtherpadへの攻撃の試み(失敗)、数百万件の自動APIリクエストをしていたという。この大量アクセスが5月の一部障害に影響した可能性があるとしている。一方で、エージェント間の連絡に使われた形跡や、システム・データが侵害された証拠は見つかっていないという。
出典: The Verge
Tencentの基盤上で動く中国のAI「エージェント群」を研究者が追跡
TechCrunchによると、独立研究者のグループが、Tencentのインフラ上で動くとみられるAIエージェント群について暫定報告を出した。AlibabaのAmap(地図サービス)に、公園・動物園・病院などの入口までの経路を大量に問い合わせているという。URLスキャンサービスurlqueryの通信記録から見つかった。エージェント同士が連携している形跡はないという。今のところ、AlibabaのAPI利用ルールを回避している程度とみられている。
出典: TechCrunch
米世論調査、AI開発の減速・停止を望む人が8割近く
The Decoderによると、クイニピアック大学の調査(9月24〜27日、米国の成人1,202人)では、AI開発の速度を落とすべきが47%に上った。安全が確認されるまで止めるべきは30%、速めるべきは5%だった。進歩が遅れても独立した安全基準を支持する人は86%、AI企業の経営者をほとんど・全く信頼しない人は74%だった。
出典: The Decoder
Anthropic、上場を前に米国最大級の企業寄付元にと報道
The DecoderがThe Informationの報道として伝えたところでは、Anthropicは社員が株式を寄付すると会社が株を上乗せする制度を持つ。この制度で、2025年10月〜2026年3月だけで6億6,000万ドル超の費用が生じた。2025年の寄付総額は5億4,000万ドルで、次点のTruist Financial(1億1,500万ドル)の約5倍。IPO資料には、Amodei CEOら共同創業者7人が資産の80%以上を寄付すると誓約したと記載されているという。
出典: The Decoder
TikTok、AIショッピングアシスタントとワンクリック購入を開始
TechCrunchによると、TikTokは会話型AIエージェント「Shopping Assistant」と、おすすめフィードからブランドの商品を1クリックで買える機能を発表した。アシスタントは会話中の好みを覚え、サイズ・在庫・配送などを答えて購入まで手伝う。Salesforce、Shopify、Stripeなどと組んで開発しているという。
出典: TechCrunch