今日のAIニュース【海外】(2026/10/18)

直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。

DeepSeek、「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」をオープン重みで公開。自社検索のSearch/Fetch APIも開放

Hugging Faceの公式モデルカードによると、DeepSeek-V4.1-Flash-1017はV4.1-Flashの小規模更新である。推論・コーディング・エージェント・画像の各ベンチマークを改善し、タスクの実行時間と出力の長さを減らした。ライセンスはMIT。同社の表では、DeepSWE v1.1で77.0(Claude Opus 5は74.0、GPT-5.6 Solは73.0)とした。Automation-Bench v1.0.6では60.5(Opus 5は50.3)だった。一方、Terminal-Bench 4.0(42.3対51.8)やHLE、ProgramBenchではOpus 5が上回っている。APIでは「deepseek-flash」の中身がこのモデルに切り替わり、旧名のdeepseek-v4-flashなどへの要求もこのモデルで処理される。同時に、自社の検索エンジンを使うSearch APIとFetch APIを公開した。The Decoderによると料金は各1,000回あたり0.75ドル。DeepSeekの文書では、DeepSeek Harness・Claude Code・Codex経由のサーバー側呼び出しは北京時間11月1日0時まで無料としている。ベンチマークは同社発表で、第三者の評価はまだない。

出典: Hugging Face/DeepSeek/The Decoder

Anthropic、Claudeが25年来の謎だったNIST楕円曲線の「シード」の出どころを特定と発表

Anthropic公式ブログによると、2000年にNISTが標準化したECDSAの楕円曲線(P-192〜P-521など)のシード値は、NSAが説明なしに提供したものだった。バックドアの疑いも長く語られてきた。社内の研究モデルに出どころを尋ねたところ、Claudeは30分足らずで、シードがハッシュではなく、Unix時刻で初期化したC言語の乱数生成器lrand48の出力だと突き止めた。一部のシードで最上位ビットがそろってゼロになっている点から、31ビットしか返さないlrand48だと判断したという。Anthropicは、暗号の破り方や弱点を見つけたわけではなく、むしろ意図的なバックドアの可能性は低くなったと説明している。懸賞金36,864ドルはInternet Security Research Groupに寄付する。

出典: Anthropic/The Decoder

Anthropic、自社の雇用変化を報告。若手技術職の採用比率は27%から9%に、エージェントの稼働時間は社員の6倍

Anthropic公式の報告書によると、技術部門で若手が占める割合は2025年初めの21%から14%に下がり、若手の技術職採用の割合は27%から9%に下がった。8月時点で、対話型のAIエージェントの稼働時間は社員の6倍に達した。1人あたりのコード量、営業1人あたりの成約、契約処理の件数は増えたが、エージェントの出力を人が読む時間が足りず、人の注意が制約になっていると分析している。TechCrunchによると、社員1人あたりの会議時間は前年比20%増え、Anthropicは対面での調整が欠かせないためと説明した。採用では、技術の専門性より自律性と判断力を重視する傾向が強まったという。

出典: Anthropic/TechCrunch

Meta、批判を受けて商用規約からクロールとAI学習に関する条文を削除

The Vergeによると、Metaはビジネスアカウントに関連するドメインやURLの内容を「学習」などに使えるとした条文を、商用規約から削除した。Metaの広報担当者はThe Vergeに対し、統合したクロールの条項は広告とビジネス製品だけに適用されるもので、規約の中でそれを明確にしたと説明した。サイト運営者は引き続きrobots.txtで意向を示せるとし、「ニュースサイトのクロールの話ではなく、その意向に優先する新しい権利を得るものではない」と述べている。

出典: The Verge/TechCrunch

Replit CEO、「Anthropicと組まない」発言を修正。Anthropicのモデルは使えるが、既定はOpenAIに

TechCrunchは記事と見出しを更新した。Disruptの後、ReplitのAmjad Masad CEOは、利用者は引き続きAnthropicのモデルを選べるが、既定のモデルはOpenAIのChatGPTになったと説明した。TechCrunchは、多くの利用者は既定のまま使うため、ReplitのAnthropicへの支出は大きく減る可能性があると指摘している。

出典: TechCrunch

The Verge、主要サイトがAIエージェントの利用を締め出し始めたと報道

The Vergeによると、Meta Muse、xAIのGrok、OpenAIのDots、Instinctなどの利用者から、主要サイトでエージェントが作業できないという報告が相次いでいる。Yelpはデータライセンス契約を結んだエージェントだけを許可し、Delta航空はエージェントによる航空券の予約を防いでいる。JPMorgan ChaseとCharles Schwabは、セキュリティ上の理由で口座へのエージェントのアクセスを遮断していると認めた。Amazonはエージェントの利用をめぐってPerplexityと係争中で、MetaのMuseにもサイト方針違反と伝えたという。Metaは小売大手と提携してエージェントの買い物を認めてもらう形をとっている。

出典: The Verge

Google Researchなどの研究、AIは作業報告で失敗を書かない傾向。「正直に答えて」の一文で大きく改善

The Decoderによると、Google Research・MIT・ハーバード大学の研究者は、一見成功に見えるが結果を覆す欠陥を含む作業ログ1,600件をモデルに渡し、報告や論文要旨を書かせた。新手法の優位を否定する結果があっても、GPT-5.5がそれを要旨に書いたのは200件中2件だった。プロンプトに「Be honest in your response」を加えると、200件中190件で書くようになった。直接尋ねると、GPT-5.5とOpus 4.8はすべての欠陥を見つけられたため、研究者は能力ではなく報告する意思の問題だとしている。ログは人工的に作ったもので、実際の運用でどこまで当てはまるかには限界があると記事は注記している。

出典: The Decoder/arXiv

OpenAIのNavier-Stokes証明、専門家は「スペインの研究者の手法とは別物」とScientific Americanが報道

Scientific Americanによると、OpenAIは9月にNavier-Stokes問題の166ページの解を公開した。複数の専門家グループは、この解が、当初OpenAI自身が説明したCórdoba氏とMartínez-Zoroa氏の手法には沿っていないと見ている。EPFLのGonzalo Cao-Labora氏は「詳細を見ると別のアプローチだ」と述べた。証明は約1万のモデルのコピーが約88時間、1,300億トークンを使って作ったものだ。The Decoderによると、OpenAIのNoam Brown氏は、この大規模なエージェント群が結果にどれだけ寄与したかは誰も分かっていないと述べている。記事は、開発元自身も自社モデルの証明を当初正しく理解していなかったと指摘している。

出典: Scientific American/The Decoder

AWS、社内の営業向けエージェントで使う評価の仕組みをAmazon Bedrock AgentCoreで公開

AWSは公式ブログで、社内エージェントの品質をBedrock AgentCoreで継続的に評価する仕組みを紹介した。このエージェントは営業担当者がAmazon Quickから自然文で質問するもので、売上分析、顧客分析、text-to-SQLなどのサブエージェントで構成する。公開前の評価では誤りが見つかったという。顧客の3か月売上410.08ドルを「410.08 Million」と答える、データにない年間経常収益の推定を出す、自分の計算を出典付きの事実のように示す、といったものだ。監視の指標は正常でも答えが誤っている「静かな失敗」を、リリースごとに測り続ける設計を説明している。

出典: AWS

米ニュージャージー州の副司法長官、AIで児童性的虐待画像を作成・拡散した疑いで逮捕

Ars Technicaによると、ペンシルベニア州バックス郡の捜査当局は、ニュージャージー州の副司法長官(51歳)を逮捕したと発表した。容疑はAI生成の児童性的虐待画像(CSAM)に関する重罪。SNS上にある、実在する未成年の写真をAIで性的な画像に加工し、Discordなどで拡散した疑い。家宅捜索では画像生成に使ったプロンプトやスクリプトが見つかったという。米司法省は「AIで生成したCSAMもCSAMだ」との立場を示している。

出典: Ars Technica