直近24時間前後の国内AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。
Anthropicのジャック・クラーク氏、東大講演で「AIが後継AIを訓練できる確率は2027年に50%超」。日本企業へのサイバー攻撃にも言及
ITmedia AI+によると、Anthropic共同創業者のジャック・クラーク氏(公共利益部門責任者)は10月13日、東京大学大学院の松尾・岩澤研究室が主催した講演に登壇した。同氏は、自らの後継システムを訓練できるほど強力なAIが2027年に登場する確率は50%以上だと述べた。年初の「2027年に30%、2028年末までに60%」から前倒ししたという。一方で、再帰的自己改善(RSI)は一度始めると戻れない「one-way door」で、来年実行する可能性は「ゼロに近い」とし、実行するかは政府なども含めて決める選択だと語った。社内コードベースの作業の26%がAI主導になったことや、METRの評価者を社内に受け入れていることも紹介した。人の役割はトヨタ生産方式の「アンドン」のように、検証して必要ならラインを止めることだとし、東大などと進める「Japan AI Index」にも触れた。翌14日のAnthropic Japan設立1周年の説明会では、相次ぐ日本企業へのサイバー攻撃でオープンウェイトモデルなどが悪用されている可能性に言及した。ただしAIが自律的に攻撃している事例は「知り得る限りない」と説明した、と同誌は伝えている。
出典: ITmedia AI+(講演)/ITmedia AI+(説明会)
デジタルハリウッド大学、「Claude」を全学導入へ。国内の大学で初
ITmedia NEWSによると、デジタルハリウッド大学(DHU)は10月14日、AnthropicのClaudeを全学に導入すると発表した。11月から全学生・全教職員が大学発行のアカウントで、利用量や費用を気にせずClaudeを使えるようになる。国内の大学でのClaude全学導入は同学が初だという。9月から運用している、複数の生成AIを共通で使う「全学AI基盤」と教育プラットフォーム「キャンパスポータル」に加わる形で、制作の壁打ちや論文執筆の補助、事務の効率化などを想定する。成果物へのAI利用の申告や、著作物・個人情報の扱いに関する学内規程も整えるとしている。
出典: ITmedia NEWS
ラクス、AIと人で業務システムを最短1か月で作る「ASURACORE」を発表。2027年4月販売
AI Watchによると、ラクスは10月14日、AIと人を組み合わせて企業ごとのカスタム業務システムを作るサービス「ASURACORE(アスラコア)」を発表した。従来のSIで半年〜1年かかる開発を最短1か月で提供することを目指す。同社のディレクターが業務課題を聞き取り、AIと連携して要件整理から設計・構築・検証までを行う。主な対象は中小企業の経理・総務と営業管理部門で、初期構築費は最低60万円〜を想定し、サブスクリプションの料金体系は検討中だという。2027年1月に営業とα/β版の提供を始め、販売は2027年4月の予定。インドネシアを皮切りにASEANへ展開し、2029年3月期にARR10億円を目標に掲げる。SIerがディレクター役を担う形で共存するとしている。
出典: AI Watch
ロゼッタ、「T-4OO」が人手確認を前提としない完全自動翻訳Lv4に到達したとして「MetaRozetta」に改称
AI Watchによると、ロゼッタは10月14日、自動運転のレベル分けを参考にした「自動翻訳レベル(Lv0〜Lv5)」を提唱した。あわせて産業翻訳AI「T-4OO」が完全自動翻訳Lv4を実現したとして、ブランド名を「MetaRozetta」に刷新すると発表した。同社は、主要なAI翻訳は人がポストエディットする前提のLv2が中心だと説明した。そのうえで、新しいT-4OOは品質検証で明確な誤訳率0.003%(3,000ページに1センテンス未満相当)を達成したとしている。
出典: AI Watch
NTT-AT、自治体窓口向け生成AI「RelAi 窓口アシスタント」を10月15日に提供開始
AI Watchによると、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、葛飾区での窓口AI実証の知見をもとに商品化した「RelAi 窓口アシスタント」を10月15日に提供開始する。窓口の会話をリアルタイムに文字起こし・要約し、マニュアルやFAQ、条例などの庁内ナレッジから回答を作って根拠文書の該当箇所を示す。個人情報の自動マスキング、翻訳、応対記録の作成、カスタマーハラスメントの可能性を管理者に知らせるアラート機能も備える。顧客ごとの専用環境で入力データはAIの学習に使わず、LGWANなどの閉域網にも対応するという。
出典: AI Watch