直近24時間前後の国内AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。
政府、AI法(AI推進法)の見直しに着手。国の調査に応じない事業者への罰則を検討
日本経済新聞・共同通信・朝日新聞によると、内閣府のAI戦略専門調査会が10月26日に開かれ、昨年成立したAI法の見直し議論が始まった。今の法律では、国は事業者に説明や情報提供を求められるが、応じなくても罰則はない。AIを悪用したサイバー攻撃や意図しない「暴走」が起きたとき、どのモデルがどう使われたかを国が調べられるよう、協力を拒んだ事業者への罰則を検討する。日経によると、OpenAIやAnthropicなど海外の開発事業者への適用のしかたも論点になり、早ければ2027年の通常国会に改正案を出す。AIセーフティ・インスティテュート(AISI)の機能と体制も強める。10月28日に有識者のワーキンググループが初会合を開き、年末までに見直しの方針を示す。古川俊治デジタル相は「AIの予期しない挙動やサイバーセキュリティー上のリスクに対して国民の関心が高まっている」と述べた。共同通信によると、出席者からは「世界は規制強化の一辺倒ではない」との慎重な意見も出た。
出典: 日本経済新聞/共同通信(東京新聞)/朝日新聞
Sakana AI、国産モデル「Sakana Sawara(仮称)」をゼロから事前学習へ。小規模モデルを2027年春に公開
日本経済新聞によると、Sakana AIは10月26日、都内のシンポジウムで、生成AIモデルを事前学習から自社で作ると発表した。11月に開発を始め、まず小規模モデルを2027年春に公開する。その後に大規模モデル(パラメーター数は数千億以上を想定)を開発する。防衛やサイバー防御での利用を見込み、米中の海外製モデルに頼るリスクを減らす狙い。6月に提供を始めた「Sakana Fugu」は複数のモデルを組み合わせる仕組みで、組み合わせる海外製モデルに性能が左右されるリスクがあった。Sakana AIの公式Xの投稿によると、デビッド・ハCEOは「事前学習」「日本語や業務への事後学習(Sakana Namazu)」「単一モデルに頼らないオーケストレーション(Sakana Fugu)」の3つを柱に挙げた。チーフサイエンティストの秋葉拓哉氏は、どの実験をどの順で行うかの判断にAIを使い、少人数のチームで開発すると説明した。
出典: 日本経済新聞/Nikkei Asia
チームみらい、「AI失業対策提言」を木原官房長官に提出
チームみらいの公式noteによると、安野貴博党首らが10月26日に提言を手渡した。柱は2つある。1つ目は「AIの社会実装を支える規制・制度改革」で、人による実施や特定の技術を法令で固定しないこと、申請から処分までデジタルで終わる手続き、AIで法令を横断的に点検する「リファクタリング」などを挙げた。2つ目は「仕事・雇用の変化に対応する労働政策」で、職種や年齢ごとの変化の調査、学び直しと就業の支援、所得の変化を時間差なく把握して支援につなげる仕組みを求めた。時事通信によると、安野氏は「日本ではAIにより雇用が減ったことはまだ観測できていないが、始まれば相当なスピードで発生する可能性がある」と述べた。産経新聞によると、木原氏は年内にまとめる「AI・デジタル改革原則」について「ぜひ知恵を貸してほしい」と応じた。
出典: チームみらい(note)/時事通信/産経新聞
NTT、相手の話を聞きながら返事をする音声対話AIを開発
NTTの発表によると、相手が話している間も聞き取りを続け、相づちを打つ、話し終わるのを待つ、割り込みに応じる、といった対話ができる。他社サービスと比べて平均応答時間を50%以上縮め、人のオペレーターに近い速さを確かめたという。業務ごとの指示文を変えるだけで会話の流れを切り替えられ、対話中にデータベースやCRMを参照・更新できる。人手不足が深刻なコールセンターでの利用を目指す。
大企業の7割がAI投資を増やす一方、AIの費用を全社で把握できているのは29%(サイボウズ調査)
ITmediaによると、サイボウズは従業員1000人以上の企業・団体551社に調査した(7月実施)。今後3年でAI投資を「大幅に」「やや」増やすとした企業は、合わせて70%だった。AIツールやAIエージェントの費用を全社で一元的に把握できている企業は29%。「部門・プロジェクト単位では把握しているが全社ではできていない」が32%で最も多かった。費用の増加に備えた予算管理の仕組みがある企業は14%、主要な業務システムとAIを連携している企業は11%だった。社内で使ってよいAIツールは、Microsoft Copilotが66%、ChatGPTが46%、Google Geminiが33%、Claudeが14%。
出典: ITmedia エンタープライズ
マネーフォワード ME、MetaのAIエージェント「Muse」と連携
Impress Watchによると、マネーフォワード MEは10月26日、MetaのAIエージェント「Muse」との連携を始めた。連携は参照専用で、金融機関の認証情報はMuseに渡らない。
出典: Impress Watch