今日のAIニュース【海外】(2026/10/23)

直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。

Anthropic、SKILL.mdの標準「Agent Skills」をLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundationに寄贈

Anthropicの公式発表によると、名前とロゴ、GitHubの組織、agentskills.ioのドメインをAgentic AI Foundation(AAIF)に移す。AAIFは同社がBlock・OpenAIと昨年共同で立ち上げた団体で、MCPもすでに寄贈している。スキルはSKILL.mdと必要なスクリプトや資料を入れたフォルダで、ChatGPT、Cursor、GitHub Copilot、VS Codeなど70を超えるエージェント製品が対応し、公開数は100万、導入数は約2億8,000万に達したという。今後はAnthropic・Google・OpenAIなどの技術者が個人の立場で保守し、版ごとの公開、正式な提案の手順、スキルを書く人と入れる人向けの安全の指針から始める案を出した。Linux Foundationによると、同じ日にOpenAIのOpen Responses、Hugging FaceのOpenEnv、AlibabaのOpenSandboxも加わり、AAIFの扱う事業は10件になった。

出典: Anthropic/Linux Foundation

OpenAI、選択・判定に特化した「Decisions API」を一般提供。入力100万トークン0.10ドルで、出力は無料

OpenAIの公式ブログによると、Decisions APIはGPT-6 Lunaをもとに、答えの範囲が決まった問い(確率、選択肢、段階評価の3種類)に絞って返すAPIで、Responses API経由のGPT-6 Lunaより最大10倍速いという。ベータ版からの追加は、音声のGPT-Liveとの連携、プロンプトのキャッシュ、米国・EUでの処理、JSONの直接入力、1回の依頼で最大400問(従来の2倍)など。料金は入力100万トークンあたり0.10ドル、キャッシュ済みは0.01ドルで、出力には課金しない。条件を満たす顧客はデータを保存しない設定(ZDR)も使える。Datadogは「エージェントが作ったコマンドの危険度を実行前に判定し、p95で40倍速くなった」と述べている。TechCrunchによると、公開の比較指標ではLiquidのD1 UltraやTypeSafeのJevが上位で、OpenAIは8位と14位にとどまる。

出典: OpenAI/TechCrunch

PHPの重大な脆弱性、公開の4日前から悪用の試み。AWSは「すでに広く悪用されている」

Wiredによると、AWSは自社のおとりのサーバーの記録を見直し、「PHP2Shell」と呼ばれる2件の脆弱性を狙う試みが10月17日に始まっていたことを見つけた。公表前の情報をどう手に入れたかはわかっていない。公開当日は複数の攻撃者とみられる試みが続き、AWSのCJ Moses氏は「いまは広く悪用されている」と書いた。PHP Foundationは「更新は絶対に必要だが、遠隔からのコード実行が成功した例は把握していない」としている。AWSは、AIで修正の差分から攻撃手段を作る手間が下がり、修正から攻撃までの時間が縮んでいると指摘した。

出典: WIRED

中国系のハッカーがConnectWiseに侵入し、AIエージェントで約2,250組織のMicrosoft環境に入り込む

TechCrunchによると、Microsoftは、中国政府と結び付いたハッカーがConnectWiseのクラウドバックアップから接続用の認証情報を盗み、顧客のMicrosoft環境にメールやファイルを見られる状態で入ったと説明した。オープンソースのAI枠組み「ARTEX」を使い、1分あたり約3,000回のサインインを試して約2,250の組織に侵入したという。ConnectWiseはバックアップへの接続を止めて調べている。

出典: TechCrunch

米大手銀行がAIエージェントのログインを締め出し。同じ日に1Passwordは「パスワードを見せずに代理ログイン」を開始

The Decoderによると、Axiosの報道として、利用者のIDとパスワードでログインするエージェントに対し、Morgan Stanleyは全面的に遮断し、JPMorgan、Bank of America、Citiも同様に動いている。多くの銀行は、エージェントが本人の指示で動いているのか見分けられず、閲覧だけに限りたい考えだという。TechCrunchによると、1Passwordは「1Password for Agents」を始めた。エージェントがログインしようとすると利用者に通知が届き、承認すると1Passwordが代わりに入力するので、エージェントはパスワードを受け取らない。Claude Duet、OpenAIのDotsとChatGPT Work、Grok Bot、MetaのMuseなどに対応するという。

出典: The Decoder/TechCrunch

Google、エージェントごとに専用の小さな仮想マシンを割り当てる「Agent Compute Engine」を発表

The Decoderによると、すでにGeminiの裏側で使っている仕組みで、数か月のうちにプレビューで公開する。各エージェントはGoogleのTitaniumチップで守られた小型の仮想マシンで動き、何もしていないときは自動で止めて機械を空ける。仮想マシン同士でメモリーを共有し、1台に載せられるエージェントを10倍にできるとしている。20万エージェントの試験では、止めてから再開するまで0.5秒未満だった。基盤となるKubernetes向けの仕組み「Agent Substrate」はオープンソースにした。トークンの使用量の記録やモデルの振り分け、外部のID管理との連携も加える。

出典: The Decoder

OpenAI、上場前に300億ドルの調達を交渉中。評価額1兆2,500億ドルと報道

TechCrunchによると、CNBCの報道として、CoatueとUAEの投資家が主導し、調達前の評価額は1兆2,500億ドル。UAEからの計算資源の確保と組み合わせる可能性もある。条件はまだ交渉中で、OpenAIはコメントしていない。実現すれば非上場企業として過去最高の評価になる。Anthropicは上場時に1兆5,000億〜2兆ドルの評価を目指していると報じられている。

出典: TechCrunch

DeepSeek、約150億ドルを調達と報道。米政府が連邦機関に排除を命じた2日後

TechCrunchによると、Bloombergの報道として、DeepSeekは約1,000億元(約150億ドル)を集め、中国で最大級の調達になる。CATLやTencentなどが出資を検討しているという。6月には評価額500億ドルで70億ドル超を集めていた。計算基盤とオープンなモデルへの投資を増やす。DeepSeekはコメントしていない。

出典: TechCrunch

Microsoft、診断AI「MAI-DxO」が難しい症例で一般の医師の2倍以上正解とScience誌で発表。伸びの多くは基になるモデルによる

TechCrunchによると、MAI-DxOは複数のエージェントが医師の合議のように問診・検査・議論をして診断する。NEJMの難しい症例を使った模擬試験で正解率83%、参考資料を使った一般の医師は36%だった。ただし専門医やチームとは比べていない。GPT-5.5単体では72%が約87%に上がったが、救急外来の症例ではほとんど差がなかった。Mayo Clinicと医療向けの基盤モデルを作り、来年公開する予定だという。

出典: TechCrunch/The Verge

Canva、初の自社画像生成モデル「Canva Craft」を全利用者に公開。MCP経由でChatGPTやGeminiからも使えるようにする予定

TechCrunchによると、Canva Craftは先に配置・大きさ・文字などの計画を立ててから画像を作る2段階の方式で、最大2K、30種類の縦横比に対応する。写真ではなくCanvaのテンプレートなど人が作ったデザインで学習し、生成した画像を層に分かれたデザインに変換できる。Dream Labから使え、Canva APIでも提供し、CanvaのMCPを通じてChatGPTやGeminiでの生成にも対応する予定。安価な版のCraft-fastとCraft-ultrafastも近く出す。

出典: TechCrunch/The Verge