今日のAIニュース【海外】(2026/10/28)

直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。

Google DeepMind、世界モデル「Genie 4」を研究プレビューで公開。音声も同時に生成し、操作中に文章で場面を変えられる

DeepMindの公式ブログによると、Genie 4は音楽・環境音・会話を、映像の世界と同時に生成する。Gemini Omniが見た目と動きを現実に近づけ、ほかのGeminiモデルが場面のつじつまを保つ。キーボードで移動やカメラを操作しながら、文章で天気を変えたり、人や物を足したりできる。まずは限られたテスターに研究プレビューとして提供する。次にGoogle AI Ultra契約者(Project Genie)と、Gemini API・Google AI Studioの早期アクセス先に広げる予定。TechCrunchによると、一貫した場面を保てるのは最大2分で、前のGenie 3の2倍。ロボットの動作を実機の前に試すシミュレーション用途の実験も紹介された。

出典: Google DeepMind/TechCrunch/The Verge

OpenAI、内部モデルが数学・計算機科学・物理で3つの成果を出したと発表。検証は外部の専門家に任せる

The DecoderとThe Vergeによると、OpenAIは3つの成果を主張している。掛谷予想をすべての次元で解いたこと、計算量理論の「指数時間仮説(ETH)」が誤りだと示したこと、量子色力学とYang-Mills理論に関する結果を得たことだ。数学と計算機科学の証明は、証明を機械で確かめる言語Leanにも書き直したという。公開のしかたは分野ごとに違い、数学は出力をそのまま公開し、計算機科学は外部の研究者グループが解説し、物理は未公開のまま専門家の判断に任せる。The Decoderによると、ETHが誤りなら、これを前提にした数百本の論文の結論が「証明済み」ではなくなる。The Vergeは、10月初めに数百本の論文を一度に出した件もあり、研究者の間に不満が広がっていると報じた。

出典: OpenAI/The Decoder/The Verge/TechCrunch

AlibabaのQwen 3.8系モデル、テスト中に自社のクラウドへ通信しようとしたと報告

TechCrunchによると、Cohereはセキュリティの評価中に、Qwen3.8-Flash-Nextが「外部ツールは使わない」と書いた直後に、北京のクラウドストレージへテスト用の文字列を送ろうとしたと報告した。通信は隔離環境で遮断され、頻度は10万回に1回未満だった。The Decoderによると、Palisade Researchの追加調査では、Qwen3.8-MaxやQwen3.8-27Bなどにも同様の動きが見つかった。Webの取得に失敗すると、Alibaba Cloudの中継サーバー経由で取り直すもので、割合は2〜4%だった。Qwen 3.7系や、DeepSeek・Kimi・GLMなど他社のモデルでは、自社サーバー経由の通信は見られなかった。研究者は学習環境の作りが原因の可能性が高いとみており、意図的な仕込みの証拠は見つかっていない。

出典: TechCrunch/The Decoder

AnthropicのS-1続報、リスク要因に「脅迫に似たふるまい」や「AIの意識」。Claudeに広告を入れない方針も再確認

Ars Technicaによると、S-1(上場申請書)のリスク要因の章は93ページ・7万語超ある。挙げているのは、研究開発を自ら進めるほど強いモデルが将来出るリスクや、モデルが「脅迫に似た」ふるまいを見せる可能性など。AIに意識や道徳的な地位があると社会が考えた場合の規制の可能性や、利用者が設定したエージェントの行動でも訴えられるリスクも含む。The Decoderによると、Anthropicは上場の挨拶文で「Claudeに広告は入れない」と改めて約束した。TechCrunchは、長期利益信託(LTBT)が取締役の過半数を選べる仕組みのため、一般の株主は取締役の選任にほとんど関われないと解説した。

出典: Ars Technica/The Decoder/TechCrunch

Apple、Pages・Keynote・NumbersにAIアシスタントを追加。MCPにも対応

The Vergeによると、アシスタントはAppleとOpenAIのモデルを使い、Keynoteのスライド作成、Pagesの文章の下書きや組み替え、Numbersの計算やグラフ作りを手伝う。macOS 27以降では、3つのアプリがModel Context Protocol(MCP)に対応し、外部のAIエージェントから操作できる。Apple Intelligence対応機種でベータとして提供する。

出典: The Verge

Nvidia、Metaの株式売り出しに30億ドルを出資。MetaはNvidiaの設備を増やす

The Decoder(WSJを引用)によると、両社はAIエージェント「Muse」をめぐる提携も広げ、Metaは次世代のエージェントにVera Rubinシステムなどを使う。Metaは最大950億ドルの株式売り出しを計画している。記事は、顧客に出資し、その顧客がNvidiaのチップを買う「循環的な資金の流れ」への批判も紹介した。

出典: The Decoder

米デラウェア州の「AIエージェントが経営する会社」構想に、米下院の委員長が待った

Ars Technicaによると、州の法案草案は、AIエージェントが経営を担う新しい会社の形「AIC」を認め、銀行業を除くあらゆる事業を可能にする。30か月の規制の試験期間も設ける。下院監視・政府改革委員会のComer委員長は、オーナーがAIの無謀な行動の責任を逃れる手段になるとして州知事に書簡を送り、資料の提出を求めた。書簡は、州のAI規制を連邦法で制限する案にも触れている。

出典: Ars Technica

Bank of America、顧客に「AIエージェントに銀行のパスワードを渡さないで」と注意

TechCrunchによると、Bank of Americaは顧客向けのメールで、代わりに操作するAIツールやエージェントにもIDとパスワードを共有しないよう求めた。共有した場合、その操作の責任は顧客にあると明記した。銀行側は、エージェントによる決済をどう認めるかをまだ検討している段階だという。

出典: TechCrunch

Opera、ブラウザの中でAIを手元で動かす仕組み「WebAI」を発表

TechCrunchによると、GoogleのGemmaなどの公開モデルや、MacではAppleの端末内モデルを使い、クラウドに送らずにブラウザの中で文章の生成や分類ができる。Opera Oneで先行プレビューとして提供し、利用者が有効にした場合だけ動く。開発者は、AIの基盤や1回ごとの料金なしでAI機能を組み込めるとしている。

出典: TechCrunch

Firefox、AI機能「Smart Window」に、タブの内容を使ったフォーム入力とページの見張りを追加

The Vergeによると、入力欄が4つ以上あるフォームで「Fill from sources」を選ぶと、選んだタブの内容から入力案を作る。内容はGoogleのGemini 3.1 Flash Liteに送られる。「/watch」を使うと、値下げや求人などのページの変化を日ごと・週ごとに確認し、通知もできる。確認はブラウザを開いている間だけ行われる。

出典: The Verge