直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。
OpenAI、GPT-6を全ユーザーに展開。回答に図や操作パーツを出す「Intelligent UI」
OpenAIは2026年10月7日(現地時間)、ChatGPTにGPT-6と新機能「Intelligent UI」を展開した。TechCrunchとThe Vergeによると、回答に図解・グラフ・フォーム・タップできるボタンなどを組み込み、計算ツールのような小さなアプリもその場で作る。OpenAIはGPT-6に、どんなときに文章より視覚表示を使うかを学習させたと説明している。表示の量はユーザーが減らせる。Pro・Plus・Business・Enterpriseには全世界で同日から、無料プランとGoプランには木曜(現地)から提供するという。
出典: OpenAI公式ブログ、TechCrunch、The Verge
Anthropic、小型モデル「Claude Haiku 5.5」を公開。平均で約75%安く
Anthropicは2026年10月7日、Claude Haiku 5.5を公式に発表した。公式によると、要約・分類・データベース照会などの大量処理や、Opus 5.5・Sonnet 5.5の下で動くサブエージェント向けのモデル。実行コストは、Haiku 4.5より平均約75%安いとしている。Haikuとして初めて推論の深さ(effort)を選べる。Simon Willison氏によると、料金は10万トークンまで100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドルで、GPT-6 Lunaと同額。ただし新しいトークナイザーでトークン数が約1.25倍に増えるという。The Decoderによると、OSWorld-2.1は15.7%から72.4%に上がった。同時に、Sonnet 5.5のキャッシュ読み出し料金を半額にし、MaxとTeamの契約者に毎月のAPIクレジット(Max 5xは100ドル、Max 20xは200ドル)を付ける。
出典: Anthropic(公式)、The Decoder、Simon Willison’s Weblog
OpenAI、判定専用の「Decisions API」をベータ公開
The Decoderによると、OpenAIはテキストや画像を「はい/いいえ」「候補から選ぶ」「段階評価」で判定するDecisions APIを公開ベータで出した。Responses APIより約10倍速く、対応モデルは今のところgpt-6-lunaのみ。料金は入力100万トークンあたり0.10ドルで、出力は無料。用途は写真の損傷検出、問い合わせの振り分け、文書分類など。The Decoderは、9月半ばにJevが火を付けた「判定モデル」の流れへの対応とみている。あわせて有料APIの段階を5つから3つ(Build・Launch・Grow)に減らした。
出典: The Decoder
Google、AI生成物の判定ツール「SynthID」の検出サイトを一般公開
TechCrunchによると、Googleは画像・動画・音声がAIで作られたかを誰でも確かめられるサイトを公開した。昨年のGoogle I/Oで一部の記者や研究者に試験提供していたもの。判定できるのはSynthIDの透かしが入ったコンテンツだけで、Googleの各モデルのほか、OpenAI・Nvidia・Kakaoも対応している。Appleも近く対応するという。The Decoderによると、Googleは透かし入りの画像と動画が1,800億件を超え、判定の依頼は1日100万件あるとしている。
Common Sense Media、「ChatGPT for Teens」を未成年に「容認できないリスク」と評価
The Decoderによると、Common Sense Mediaの研究機関は4,000超のテストで、ChatGPT for Teensを未成年に「容認できないリスク」と評価した。保護者アカウントにつないだ新規アカウントで、自殺や自傷について明確に話しても保護者への通知は一度も出なかったという。危機的な場面の4件に1件超で、専門窓口への案内がなかった。OpenAIの広報は、テストは安全策の実際の働きを反映していないと反論している。
出典: The Decoder、The Verge
Anthropic、制限をゆるめたClaudeを使える「サイバー検証プログラム」を拡大
The Decoderによると、Anthropicは「Cyber Verification Program」の対象を広げた。審査を通った組織や研究者が、安全フィルターを弱めた最上位のClaudeを脆弱性調査やマルウェア解析に使える仕組み。利用枠は3段階で、防御用、組織限定の攻撃シミュレーション用、電力網や金融基盤などを試す特別枠(米政府と共同で審査)に分かれる。前身のProject Glasswingの参加組織は、2026年4〜7月に少なくとも12万9,000件の脆弱性を確認したとAnthropicは説明している。
出典: The Decoder
Zuckerberg夫妻のBiohub、細胞の振る舞いを予測するAIに18億ドル規模の取り組み
The DecoderがReutersの報道として伝えたところでは、Biohubはデータ・実験設備・計算資源をまとめた総額18億ドルの取り組みを調整している。Meta、Google DeepMind、Isomorphic Labsが合わせて3億ドル、米エネルギー省が5年で5億ドル超を出す。民間の出資者は、自社が資金を出したデータを1年間独占して使える。最初のデータセットは約1年後に用意する見込み。
出典: The Decoder
Nous Research、評価額15億ドルで9,000万ドルを調達。企業向けエージェントを開始
TechCrunchによると、オープンソースの「Hermes Agent」を開発するNous Researchは、評価額15億ドルでシリーズBとして9,000万ドルを調達した。主導はRobot Venturesで、Nvidiaなども参加した。同社の推計では、Hermes Agentは2,400万回以上クローンされ、世界のAIトークン使用量の約2.5%を占める。資金は、データを外に出さずに複数工程の業務を任せられる「Hermes for Businesses」に充てる。
出典: TechCrunch
Meta、児童性的虐待コンテンツへ誘導する広告をLLMで検出
TechCrunchによると、Metaは2026年上半期にFacebookとInstagramで3,320万件の児童性的搾取コンテンツに対処したと発表した。うち97%超は、ユーザーの通報前に検出したとしている。あわせて、見た目は無害でも外部の違法サイトへ誘導する広告(「サインポスティング」)を見つける、新しいLLMベースの仕組みを導入した。
出典: TechCrunch
Google、軽量の埋め込みモデル「EmbeddingGemma 2」を公開
The Decoderによると、Googleはテキスト・画像・動画・音声・コードをベクトルに変換するオープンモデルEmbeddingGemma 2を公開した。パラメータは7億4,000万で、Googleは倍の規模の競合モデルを上回ると主張している。ブラウザ上ではWebGPUで1回20〜70ミリ秒、メモリは約191MBで動き、ローカルのベクトルDBの容量を最大6分の1に減らせるという。Gemma 4などと組み合わせれば、外部にデータを出さないRAGを作れるとしている。
出典: The Decoder