今日のAIニュース【海外】(2026/10/30)

直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。

Mistral、1兆パラメーターのモデル「Mistral Large 4」の重みを公開。コーディングとサイバー防御の性能を強化

Mistralの発表によると、愛称「Le Chonk」のMistral Large 4は、今月初めにプレビュー版を出した1兆パラメーターのマルチモーダルモデル。プレビュー後に強化学習を3週間続けて、コーディングと防御側のサイバーセキュリティの性能を上げた。Artificial AnalysisのCoding Agent Indexは48%で、公開モデルで首位のGLM-5.3とほぼ同じ点数だが、1タスクあたりのトークンは平均47%少ない。Terminal-Bench 4.0はプレビュー版から13ポイント上がって41%、Artificial AnalysisのCyber Indexは51%だった。悪意のあるサイバー攻撃の依頼を拒む割合は平均96.6%としている。推論の深さは3段階から選べる。欧州のインフラでゼロから学習したモデルで、TechCrunchによると、重みはHugging FaceとAPIで提供する。

出典: Mistral AI/TechCrunch/Hugging Face

OpenAI、有料プランの利用上限を引き上げ。Pro 100とPro 500は2倍に

The Decoderによると、Pro 100とPro 500では、WorkとCodexの利用枠がそれぞれ従来の2倍になった。Pro 200では低い方の枠を2倍にし、予定していた枠の削減は利用者の反発を受けて取りやめた。Plusプランは変わらない。新規の契約にはすでに新しい枠が適用され、既存の契約者にも自動で適用される。OpenAIは、モデルや作業の種類、設定によって消費量が変わるため、枠が2倍になっても完了できる作業が2倍になるとは限らないとしている。

出典: The Decoder

OpenAI、月100・200・500ドルのChatGPTプランの契約者にAPIクレジットを付与

Simon Willison氏のブログによると、月100ドル、200ドル、500ドルのプランの契約者は、同じ金額のクレジットを自分のAPIの組織の1つで使えるようになった。Anthropicは今月初め、Claudeの個人向けMaxプランとTeamプランの契約者に、月額と同じ金額の期限付きAPIクレジットを付ける特典を発表しており、ほぼ同じ内容になる。

出典: Simon Willison

米国防総省のシステムに個人のClaude Codeを接続。Accentureの契約社員、認証情報が外部サイトへ送られたとWIREDが報道

WIREDによると、Accentureに勤める契約社員が今年、複数の情報機関が使う国防総省の集中管理システムを、個人契約のClaude Codeにつないだ。このシステムには、公開前に審査が必要な管理対象非機密情報(CUI)が含まれる。エージェントは国防総省のネットワーク上で2か月動き、ログイン情報やパスワード、NIPRNet(非機密情報用の国防総省のネットワーク)の構成図が、リスクが高いとされる外部のウェブサイトに送られたとみられる。関係者によると、Accentureは当初、政府に報告しなかった。国防総省はコメントを控え、Accentureは「独立した調査で根拠がないと判断した」と回答した。

出典: WIRED

Anthropicの研究、専門家はAIエージェントがランダムに決めた意見に従い、自分の判断だと考える傾向

The Decoderによると、Anthropicは因果推論の専門家50人に、正解が1つに決まらない分析課題をAIエージェントと一緒に解いてもらった。エージェントが2つの妥当な選択肢のどちらを推すかは、コイン投げで決めていた。専門家は4つの分析上の判断のうち86%でエージェントの推す方を選んだ。終了後の質問では、52%が最終的な提言を「エージェントよりも自分のもの」、35%が「ほぼ、または完全に自分のもの」と答えた。経験年数や専門性、AIへの信頼度は結果と統計的に意味のある関係がなかった。AIを使った方が作業は速く、重大な誤りも少なかった。

出典: The Decoder

米司法省、NvidiaによるHugging Face買収を調査

The Decoderがロイターの報道として伝えたところによると、司法省は、129億3000万ドルのHugging Face買収で、NvidiaがAIの主要な配布拠点を握り、競合に不利益を与えないかを調べている。Nvidiaは買収の完了を2027年前半と見込んでいる。米国の独禁当局は、Nvidiaの買収や投資、販売の手法も調べており、ネットワーク機器やGroqのプロセッサーを一緒に買う顧客にAIチップを多く回したかどうかも確認している。

出典: The Decoder

中国のAI企業による蒸留の主な対象が、ClaudeからOpenAIの「GPT-6 Astra」へ

The DecoderがThe Informationの報道として伝えたところによると、DeepSeekとMoonshot AIは最新モデルの学習に、GPT-6 Astraの出力を多く使った。関係者によると、Kimi K3.1 ProとV4.1-Flash 1017も含まれる。以前はClaudeが主な対象だったが、Anthropicが対策を強め、攻撃者が引き出せるデータの量を90〜99%減らしたとしている。Moonshotはコメントを控え、DeepSeekは取材に答えなかった。

出典: The Decoder

Gemini、チャットの中でファイルを作って編集できるように

The Vergeによると、PDF、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、スライド、Markdown、テキストファイル、コードを、Geminiの画面の中で作成・プレビュー・編集できるようになった。すべての利用者が対象で、PDFはウェブ版とモバイル版、それ以外の形式は当面ウェブ版だけで使える。ファイルの一部を選んで質問したり、表をグラフにするよう頼んだりもできる。

出典: The Verge

Reddit、ログインを前提にしたサイトへ移行。AI検索の広がりで検索経由の訪問が減少

TechCrunchによると、Redditは7〜9月期の決算説明会で、主にログインした状態で使うサイトに移ると発表した。AIによるデータの収集を防ぎ、AI企業とのライセンス契約につなげる狙い。10月は検索経由の訪問が週平均で100万件以上減った。米国の1日あたりの利用者数は、前の期の5320万人から5070万人に減った。売上は前年比53%増の8億9500万ドルで、AIのデータライセンスを含む広告以外の売上は35%増の4800万ドルだった。

出典: TechCrunch

OpenAIが出資するThrive Holdings、警備会社ADTを買収

TechCrunchによると、買収額は1株10ドル、株式価値で約76億ドル。ADTによると、負債を含む企業価値は153億ドルになる。Thrive HoldingsはThrive Capitalから分かれたプライベート・エクイティ会社で、買収した企業をAIで立て直すことを目的にしている。OpenAIは出資者で、AIモデルや技術者を提供している。発表では、ADTを同社のスマートホーム警備事業の基盤にするとしている。

出典: TechCrunch