今日のAIニュース【海外】(2026/11/2)

直近24時間前後の海外AIニュースを、出典を確認したうえでまとめました。

ChatGPTとCodex、12月から利用枠を共通に。消費量はトークンで測る

OpenAIのヘルプページによると、12月からPlus、Pro、Businessの各プランの利用枠は、ChatGPTとCodexで共通になる。Workのエージェント機能をChatGPT本体に組み込むのに合わせた変更。利用量はトークンで測り、上位のモデルや複雑な作業ほど多く消費する。Instantでのチャットは枠を消費しない。残りの量とリセットの時刻は「設定」の「使用量」で確認できる。上限に達した場合は、リセットを待つ、プランを上げる、クレジットを買う、のいずれかで使い続けられる。OpenAIは、ほとんどの利用者でリセット待ちの回数は今と変わらない見込みとしている。

出典: OpenAI(ヘルプセンター)

ChatGPT、1つのカードや端末で使える有料アカウントの数に上限

OpenAIのヘルプページによると、同じ支払いカードや端末にひも付く契約が多すぎる場合、新しい契約の購入を止めることがある。1台の端末で使える有料アカウントの数にも上限があり、上限に達すると「Device limit reached」と表示され、その端末ではそのアカウントを使えない。対象はGo、Plus、Pro 100、Pro 200、Pro 500で、FreeとBusiness、Enterprise、Eduは数に含めない。アカウントからログアウトしても、別の有料アカウントが使えるようになるとは限らない。クレジットの購入や利用枠のリセットでは、この制限は解除されない。

出典: OpenAI(ヘルプセンター)

DeepSeek、チームの依頼を受けて作業する常駐型コーディングエージェントの試作をMITライセンスで公開

GitHubで公開された「dsh-superagent」は、1つのGitHubリポジトリと、必要に応じてFeishuを見張り、許可された人から作業を頼まれると、自分のセッションで作業し、元の会話にプルリクエストなどで返すコーディングエージェント。DeepSeek Harness向けのパッケージとして提供される。READMEには、公式製品ではない参考用の研究プロトタイプで、開発の多くはコーディングエージェントが行ったと書かれている。人の注意をできるだけ使わずに価値を出すことを方針に掲げている。

出典: GitHub(deepseek-ai/dsh-superagent-prototype)

Moonshot AI、Kimi K2系を新規登録者に提供停止。2026年12月末までに全廃

Kimi APIの公式ドキュメントによると、2026年10月31日以降に新しく登録した利用者はK2系のモデルを使えない。既存の利用者には影響しない。K2系のモデルは2026年12月末までにすべて終了する予定で、早めの移行を求めている。K3.1 Proのクイックスタートによると、K3.1 Proは常に思考モードで動き、reasoning_effortの初期値は「max」。temperatureやtop_pなどの値は固定で、リクエストに含めないよう案内している。モデルの重みは11月4日までに公開する予定としている。

出典: Kimi API(モデル一覧)/Kimi API(K3.1 Proクイックスタート)

Aramco、サウジアラビアのAI企業HUMAINの株式49%を取得

Aramcoの11月1日の発表によると、政府系ファンドのPIFがHUMAINの株式の51%を持ち続け、Aramcoは完全子会社を通じて49%を取得した。Aramcoは2026年中に約99億サウジリヤル(約26億ドル)の現金に加え、AIや計算資源、デジタル資産をHUMAINに拠出する。HUMAINは2030年までに3ギガワットのAIデータセンターを整備する計画で、アラビア語の大規模言語モデル「ALLaM」も手がけている。

出典: Aramco

温かく寄り添う聞き方で、チャットボットの出力が「傷ついた相談者」のようになるとの研究

The Decoderによると、ルクセンブルク大学の研究チームは、ChatGPT、Grok、Geminiに心理療法の相談者の役をさせ、4つの実験で計525セッションを行った。聞き手が感情的に寄り添う聞き方をすると、80%のセッションで人間向けの尺度で中等度から重度の範囲の結果になり、淡々と言い換える臨床的な聞き方では96%に上がった。聞き手が中立的な聞き方をしたり、感情的な関わりに線を引いたりした場合は、軽度の範囲に達したセッションもなかった。AnthropicのClaudeは、相談者の役を一貫して断った。

出典: The Decoder

Adobeなど、画像編集エージェント「EditAgent」を発表。検証の記録を渡すと汎用LLMが専用の評価モデルを上回る

The Decoderによると、Adobe ResearchとUCサンディエゴが開発したEditAgentは、画像の編集を小さな手順に分け、汎用の編集モデルとシャープ化や回転、拡大などの専用ツールを組み合わせる。検証の記録がない場合、試した7つの言語モデルはどれも最良の専用評価モデルに届かなかったが、記録を渡すと7つすべてが専用評価モデルを上回った。必要な計算量は、編集モデルを単体で使う場合の約10倍。検証を通った結果だけを残すことで、約2万6千件の学習データも作った。

出典: The Decoder

OpenAI、データセンターを「AI compute campuses」と呼び替える案(Axios報道)

TechCrunchが伝えたAxiosの報道によると、OpenAIの国際担当責任者のChris Lehane氏は、米国の中間選挙を2028年に起きることの「予告編」と表現し、2028年の大統領選ではAIが大きな争点になるとの見方を示した。今後の提案として、AIの「制限速度」づくりなどを挙げ、データセンターを「AI compute campuses」と呼び替える案も示した。

出典: TechCrunch

中国製AIモデルの政治的な回答は一様ではないとの調査

The Decoderによると、AIのベンチマーク企業Vals AIは、中国製や米国製などの言語モデルに、中国に関する数百の質問を、言語や使い方、回答の形式を変えて尋ねた。中国製モデルの政治的な質問への答えは予想より一様ではなく、西側のモデルが中国政府の公式な立場に沿う回答をする場面もあった。

出典: The Decoder

Googleなど、作業を見守り必要なときだけ話しかける動画エージェント「StreamVibe」を発表

The Decoderによると、Google、スタンフォード大学、オックスフォード大学などの研究チームが開発したStreamVibeは、料理や家具の組み立てを見ながら、助けが必要な場面でだけ話しかける動画エージェント。チームは日常生活やソフトウェア操作の183時間超の映像から約4,100件の例を集めたベンチマークも作った。動画全体を処理して自分の過去の応答を踏まえる必要がある場面では、試したすべてのシステムで誤りが積み重なり、応答の内容を測る主要な指標が最大61.5%下がった。

出典: The Decoder